チューリーでのこと

大学、ビザの手続きや日常のことなど。備忘録も兼ねた日記です。 カフェやレストラン開拓は苦手。お店情報はあまりありません。

106. 引っ越しの季節(No.1 契約&交渉編)

雨は少ないものの、三寒四温が続くチューリヒ
真冬の服は片づけて、夏物のカーデガンや薄手のジャケットを引っ張り出してきました。ちょっとずつ、衣替え。

 

春は引っ越しが多い

 

日本では、新学期に合わせて引っ越しする人が多いと感じました。「新生活」という名の下に、生活環境を変えたり転勤になったりと、人の流れが忙しないですよね。

スイスでは、引っ越しのタイミングが春・夏・冬の3回あることが多いです。賃貸契約にもよるので、一概には言えません。でも私の経験から、春(3月末)と夏(7月末)には引っ越しのトラックをたくさん見かけると思います。今年も、3月は毎週末と言っていいほど、近所で引っ越しがありました。

春って、やはり引っ越し作業がスムーズなのでしょうか?
夏は長期休暇で旅行に行く人が多いし(&暑いし)…。スイスの冬(12月末)は雪が降ったり悪天候に見舞われたりすることが多いので、なかなか面倒くさい引っ越しになりそう。それに、12月末はクリスマスなどで休暇が多いため、契約や引き渡しに関する連絡が取りづらそうです。

私たちが最後に引っ越しをしたのは、確か7月のタイミング。そんなに暑くはなかったはずだけれど、引っ越しの日にTシャツで写真を撮ったのを覚えています^^

 

気を付けたいポイント

 

当たり前ですが、スイスの引っ越しや賃貸契約は日本のそれと違うため、知らないと気づけない重要ポイントがたくさん! 私たちは自分で経験が少ないので、友達に聞いた話などを、この機会に少しまとめておこうかなと思います。
思い出したら、その都度付け足していってもいいかな。後々、引っ越しのときに自分の役に立つでしょう。

 

契約が先か、交渉が先か

 

新居が決まって、「契約書にサインするだけ!」という所まで来たら、新オーナーと色々交渉したくなることがあると思います。
「入居前にキッチンを新しくしてほしい」「入居前にフローリングを補修してほしい」…。大抵の場合、契約後に現入居者が退去してから自分たちが入居するまで、あまり時間がありません。貸主は退去から入居の時間をできるだけ短くして、家賃収入の穴を小さくしたいはずなので。
つまり、入居前に何かしらのメリットが欲しければ、契約とほぼ同じくらいのタイミングで、交渉開始する必要があります。

私たちも、フローリングに傷がたくさんあったのを内見のときに確認していたため、入居が決まったら新しく補修してほしいなと思っていました。でも、まだ契約を結んでないのに色々希望して、「新オーナーから“面倒な人だ”と思われたらどうしよう…」「交渉を持ちかけたことが原因で、契約キャンセルなんてことにならないかな?」と、大きな不安も。

友達の意見は様々でした。“とりあえず契約しちゃえ派”もいれば、“契約と同時に希望もはっきりさせておく派”も、半々くらい…。後でネチネチ言うよりも、始めにはっきりさせておいた方が“良いコミュニケーション”と言われるのでしょうか。スイス人の感覚というのは、いつになっても習得できそうにありません。

 

法律的には?

 

私たちはRechtsschutzversicherung(弁護士保険)に加入していたので、「契約書は送られてきたが、サインする前に交渉したら不利につながるのか?」聞いてみたことがあります。

答えはNo
交渉したこと・希望を述べたことを理由に、契約が途中でキャンセルになることはないそうです。しかしながら、オーナー/不動産と良い関係を築くのはとっても大事! 相手がどんなタイプの人なのか、連絡を取りながら探りを入れたりしてましたね(笑)

結局、契約と同時に一番大きな希望を伝えて、入居前にフローリングなどは綺麗にしてもらえました。でも全部屋ではなく、特に傷が酷かったリビングのみ(泣)せっかくなら丸ごと補修してほしいのに。
費用がどれだけかかるのか知りませんが、結構ケチだと思ってしまった。