チューリーでのこと

大学、ビザの手続きや日常のことなど。備忘録も兼ねた日記です。 カフェやレストラン開拓は苦手。お店情報はあまりありません。

52. 予防接種(アフリカ大陸への準備)

 

チューリヒには、大学の施設として Zentrum für Reisemedizin というのがあります。

このインスティテュートは、医学部の中でも海外旅行の相談に乗ってくれる場所。

事前予約をすれば、旅行先の感染症について詳しく相談することもできますし、血液検査なども行ってくれます。また予約なしでも利用できるので、「海外旅行前にワクチンを」と考えている人でいつも混んでるみたいです。

 

いろいろ相談しながらワクチンを打ってもらえるなんて、安心ですよね。

だって、私たちみたいに「いきなりだけど、アフリカに行こう!」としている人は、どのような予防接種をしたらいいのか、またどの薬を持っていくべきなのか知りたいですもの。

Zentrum für Reisemedizin は予防接種をしてくれるだけでなく、食べ物や感染病の危険など、旅行の行き先に応じていろいろなことを教えてくれるインスティテュートなんです。

(ちなみに待合室にいた人たちは、東南アジアや南アメリカ大陸への旅行を控えてるようでした)

 

 

私たちは相談の件を予約していなかったので、金曜日の朝一で Zentrum für Reisemedizin を訪ねました。入り口で待合番号をもらい、待っている間にPCで行き先や旅行期間、今の健康状態や妊娠の有無などの必要事項を入力します。

 

ブースに呼ばれたら、担当者さん(医者ではない)にさらに詳しい話をします。

「今までアフリカに行ったことあるか」「感染症にかかったことがあるか」「今まで受けたことがあるワクチンは」など、30分くらいじっくりと話し合いました。

 

私は「アフリカに行くなら、マラリアと黄熱の予防接種&薬をもらえればいい」と思っていたのですが、実際はさらに念入りな準備が必要みたいでした。

 

今回私が受けた処方は:

・ポリオの予防接種

・黄熱の予防接種

・Hepatitis A の予防接種(A型肝炎。不衛生な食事環境が原因で感染する)

マラリアの薬(アフリカに行く3日前から帰国後7日目まで毎朝飲む)

デング熱とジカ熱、狂犬病チフスといった病気の説明と、症状が出たときの対処法が書かれたパンフレット。病気ごとに計5冊、もらいました。

 

ポリオが必要なんて、知らなかったわ。あと、「ついでだから」ということで、Hepatitis BとC の血液検査もしてもらっちゃった。

2週間後に、手紙で結果が届くらしいです。

 

ブースでの相談、3種のワクチン、1種の薬を合わせた値段は、約300フランでした。

血液検査は保険でカバーできるらしく、また別に請求書が送られてくるようです(値段が恐怖)。

 

まるでベルトコンベアーのように、待合室→相談ブース→会計窓口→施術の個室→出口へと回されましたが、ややこしいものは一つもありませんでした。

相談窓口は5~7ブースあって、施術の個室は5つくらい? 職員も多いように感じました。しかし1組辺り30分ほど相談するので、結構時間がかかります。

 

朝一で来なかった人は結構待たされたのではないかと思います。

まあ、これでとりあえずアフリカへの準備は揃った。かな?