チューリーでのこと

大学、ビザの手続きや日常のことなど。備忘録も兼ねた日記です。 カフェやレストラン開拓は苦手。お店情報はあまりありません。

95. 婦人科検診に行っただけなのに…

急に冬になったチューリヒ。朝の気温は15℃以下に下がりました…。風邪をひいてしまう人も出てくるので、体調管理にはさらに注意が必要です。

 

病気予防という概念がない⁉

日本と比べて健康診断が一般的ではないスイス。定期的な健康診断をするのは、持病がある人かお年を召した方だけ。こちらでは、健康問題が出て初めて病院で検査するのが普通みたいです。病気を予防する日々の食事や運動、ライフスタイルについては、「個人がそれぞれ注意するべき」という考えなのかな。

引っ越してきたときは、「病気を予防する方が大切なのに、健康診断しないなんて」と思いました。今でもそう思っています。自分で受ける健康診断の費用はとても高い上に(20万弱とか)、いろいろ勧誘されるっぽい。追加で入る Zusatzversicherung があれば、健康診断費用も補助してくれますけどね。

 

婦人科検診は受けやすいが、支払いの手続きが面倒

一般的な健康診断とは逆に、18歳以上の女性には定期的な婦人科検診が推奨されています。さらにその費用は、年によって国民保険と追加保険の両方で受け持ってくれるとのこと。

法律によると、最初の年は国民保険が費用を負担してくれるんだとか。でも、その後の国民保険による受診料負担は3年おきになるそうです。もちろん、1年間のフランチーズを超えない範囲であれば、費用は自分持ちになります。その場合でも必ず、国民保険に婦人科の請求書コピーを送って「今年は検診にいきましたよ!」を報告しましょう。医療費ということで確定申告にも使えるし、“3年おき”をカウントする証拠にもなります。

国民保険が負担してくれるのは3年おきになると、「その間にある年は自己負担か?」となります。間の年は追加保険でカバーできるとのことなので、それぞれの Zusatzversicherung を確認すべし。

www.srf.ch

 

 

1年でも行かないと、カウントがリセット

私は2018年・2019年と2021年に、いつもお世話になっている婦人科で検診を受けました。2020年は、感染症がネックになって行きませんでした。自分はとても健康体なので、目下のところ心配要素がありません。感染症の方が心配でしたので、2020年は止めておこうと思ったのです。

しかし、今になれば行くべきだったのかもしれません…。

なぜなら、行かない年があると3年のカウントがリセットさせるからです(最近知りました)。法律や契約にも、「連続年で受診すること」なんて文言は無かったはずなのに。自分の理解力の無さ ><

私は2021年の費用は追加保険に申請するつもりでした(2019年から数えて2年目と思ったので)。でも最初に通した国民保険に受理されてしまい、しかもフランチーズ内の出費だったため結局自費。痛い支出になってしまったのです。

もし2020年も婦人科検診に行っていたら、2021年は追加保険に請求できたのでしょうか。またイチからやり直しなんて、少し面倒です。

 

保険会社をコロコロ変えていたことも原因

ラッキーなことに丈夫な身体に生まれて、今まで大きな病気を経験したことがありません。そんな私が保険会社を選ぶときの決め手にしているのが保険料。国民保険の保険料は毎年変わるので、秋ごろに各保険会社の次年度料金を比較して、安い方に乗り換えしまくります。

保険会社を変えると、「婦人科検診の3年カウント」もやりづらくなりますよね。以前の保険会社に履歴を送ってもらう必要があったり、自分で履歴を保存したりしなければいけません。

 

婦人科検診に行っただけなのに、誰が費用を払うかでてんやわんやした話でした。婦人科の先生に相談したり、保険会社に電話したり…。スイスは、社会のシステムを自分で理解してないとうまく暮らせない、大人の国だとつくづく思うのです。