44. チューリヒで結婚するには?(No.1 市民登録編)
少し前の話になるのですが、忘れないうちに記しておきたいと思います。
ずっと一緒にいたパートナーと、結婚することになりました。
今結婚することに決めた理由は、私のビザが切れそうだから(笑
今は就活ビザを持っています。でも、有効期限が迫っているし、就職先も見つけていない。ということで、ビザが切れたら日本に帰る覚悟を決めていたところでした。
でも、パートナーはチューリヒで一緒に住もう。配偶者ビザがあれば、就活も幾ばくか簡単になるよ、と言ってくれて…。そういう経緯で、このタイミングでの結婚になったわけです。
さて、チューリヒで婚姻届けを出すには、大変な準備が必要でした。
もう済んだことなので、ごちゃごちゃしたトラブルは省いて簡潔にまとめたいと思います。でも、今思えば準備しなくていい書類もあったのかも…。とにかく、書類関係はよく分かりませんでしたし、人によって変わってくるようなので、日本大使館に電話して聞くのが一番いいです。
私も、1日に2回とか大使館に電話して、いろいろ質問しながら確認しました。チューリヒの Zivilstandsamt (戸籍役場?)にも電話したし(汗)
まず前提として
私=チューリヒに住んでいる。ビザを持っている。市民登録まだ
パートナー=チューリヒに住んでいる。永住権を持っている。市民登録済み
市民登録は、Zivilstandsamtという役所で行う個人登録です。
(スイス人は、産まれたときに親が子供の登録をします)
外国人に登録の義務はなく、未登録のまま滞在ビザをもらうことができます。そして、外国人が市民登録するタイミングは人それぞれです。
タイミングは、例えば今回のように結婚するとき、もしくはスイスに帰化するときなど。また、とくに目的はないけれど、「スイスに長く住んでいるので、とりあえず登録しておく」という人もいます。長期滞在の場合、遅かれ早かれ登録しておくと便利かもしれませんね。
チューリヒで結婚するときには、両者が市民登録されていることが条件になります。
私はまだ登録していなかったので、 Zivilstandsamt に連絡をして登録に必要な書類を問い合わせました。独身で日本人の私の場合、
・戸籍謄本(=出生証明書?)
・パスポートのコピー
の3つ。
そして、
・英語・ドイツ語以外の言語で書かれた書類は翻訳し、チューリヒの Notariat(公証役場)でスタンプをもらうこと
・日本から取り寄せた書類は、外務省でアポスティーユをもらうこと
という条件が付けられていました。
私が行った手順を簡潔に並べると、こうなります。↓↓ (1と2は母にお願いした)
- 日本から、戸籍謄本を取り寄せる(私の場合、除籍謄本と改製原戸籍も必要でした)
- 外務省でアポスティーユをもらい、チューリヒに郵送
- アポスティーユ付きの戸籍謄本たちを、ベルンの日本大使館へ持っていき、出生証明書と婚姻要件具備証明書を申請
- 3と同時に、コピーした戸籍謄本を翻訳&Notar してくれる会社に送る
- 3と4の書類が出来上がったら、チューリヒの Zivilstandsamt に提出
不備がなければ、登録完了
ここからは少し詳しく…
1.について
戸籍については、私が日本で結婚できる歳(16歳)まで遡れるものが必要でした。
私の場合、戸籍の書式が変わったり引っ越しで戸籍が移動したりしたので、少しややこしかったです。
2.について
アポスティーユは母にお願いして行ってもらったのですが、委任状も必要なく、当日受け取れたそうです。外務省…。ちょっと行ってみたかったです^^
3.について
書類の申請については、在スイス日本大使館のHPをチェック
出生証明書と婚姻要件具備証明書は、ベルンにある日本大使館でドイツ語で発行してもらえました。翻訳の必要はなく、アポスティーユも必要ありません。
4.について
この翻訳は必要だったのか、疑問が残るところですが…。(200フランくらい払った)
だって、出生証明書も婚姻要件具備証明書を申請も大使館でもらえたし。
いくつか翻訳会社に電話したり調べたりして。Notariat も必要だったので、それも請け負ってくれるところに決めました。翻訳が出来上がるまで1週間ほどかかりましたが、上出来で満足です
大変だったのは、出生証明書と婚姻要件具備証明書を申請するために大使館に提出する書類…。つまり、戸籍謄本、除籍謄本と改製原戸籍でした。
1~4のステップで、2週間かかりました。
戸籍謄本がシンプルな方は、もっと早くできるでしょう。
まとめたつもりなのに長くなったので、今日はここまで。
つぎに、Zivilstandsamt に書類提出し、市民登録と婚姻手続きをするところをまとめます。