チューリーでのこと

大学、ビザの手続きや日常のことなど。備忘録も兼ねた日記です。 カフェやレストラン開拓は苦手。お店情報はあまりありません。

107. 引っ越しの季節(No.2 鍵の受け渡し・入居編)

引っ越しに関すること、2回目のメモです。
契約したら、今住んでいる家の退去手続きをしながら、引っ越しの準備! この頃から、ソワソワし始めてしまいますね。

 

荷造りと同時に、プロトコルを確認

 

物件に入居する際、必ずプロトコルというものを作成します。これは、入居者とオーナー(もしくは不動産業者)が、一緒に物件の引き渡し状態を確認するもの。スイスの家は新築が珍しく、1900年代に建てられた家がほとんど。リノベなどされていても、傷や古くなっている箇所がちょこちょこあるのが普通です。これらの状態を逐一チェックして、退去時のトラブルを防ぎます。

入居後、プロトコルを棚の奥に片づけてしまう人もいるかもしれません(私のように)。退去の前にはこのプロトコルを引っ張り出して、物件がどのような状態だったか、今一度チェックしましょう。
ちなみに、プロトコルには家の鍵がいくつあったかも書かれています。鍵の数をチェックして、不足が無いように準備するのも大事。もし数が足りないとき、場合によっては鍵の付け替えをしなければいけません。その費用は、借主持ち…。でも保険が効くこともあるので、Privathaftpflichtversicherung(損害賠償保険)やHausratversicherung(家財保険?)に電話してみてもいいかもです。

 

新居のプロトコルは、いったん保留

 

新居に行くときも、鍵の受け渡しと同時にプロトコルが作られます。入居作業が始まる前、住居がまっさらな状態で隅々までチェック。項目には「電気が付くか」とか書かれていますが、ランプが無いので確認できないことも(笑) 大抵は問題ありませんし、入居後に生活に関わる問題があれば、不動産か大家さんに連絡すればOKです。

入居時のプロトコル、問題なのは傷や汚れ。数日住んでみて初めて気づくことって、たくさんあるんですよね。ヒーターの奥や洗面所の掃除不足、(雨が降って初めて気が付く)バルコニーのコケ&カビなど…? 「あの時見逃してたー」とならないために、トリックがあります。

まずは、その場でサインをしないこと。
以前の引っ越しでは、新居の鍵をもらってから10日間プロトコルにメモを追加できる期間がありました。法律では、最低10日間の猶予があるかと思われます。もしプロトコルに追加したい項目があれば、プロトコルとは別の紙に書いてサインして郵送。これらが終わったら、最後の最後にプロトコルにサインをすると…。

なんだかやり取りがややこしいですが、後々のトラブルを避けるために、気づいたことは最初に書いて置くのが鉄則 ><; とりあえず保留にしておくのが安全かと思われます。

鍵の受け渡しから入居までどのくらい時間があるか分かりませんが、鍵をもらったからと言って安心はできないんです。できれば、本格的に引っ越しする前に、寝袋でも持って行って1~2泊できればいいのかもしれませんが…。自分ならそこまでするかな?

 

法律もチェックしてもらう

 

プロトコル保留期間に、気づいたことを大小全て別紙にリストにして手紙で送ります。メンテナンスしてほしい箇所・メンテナンスは不要だけどプロトコルに加えたい箇所など、細かくメモメモ。
Rechtsschutzversicherung(弁護士保険)に加入している人は、不動産/大家さんに手紙を送る前に、絶対に相談した方がいいです。手紙の書き方に関するアドバイスがもらえたり、その後貸主と交渉する際に仲介役になってくれたりします。

または、Mietverbandという協会のメンバーだと、年会費を払って色々なアドバイスがもらえます。Mietverbandは賃貸物件に関する案件のみ取り扱っているので、結構いろんな耳より情報が集まるらしいですよ。

 

ちなみに、入居時の鍵受け渡しと、プロトコルのサインは別の手続きだそうで。です。「プロトコルにサインしないと鍵渡さないぞ」とか言われたら、それは脅しなので強気で立ち向かっていきましょう。(できるかしら…)
こういわれた場合も、Rechtsschutzversicherung(弁護士保険)に電話します。自分で対応するのはストレスすぎる(泣

 

www.mieterverband.ch

 

最後にですが、

退居する際のノウハウについて記事があったので、貼り付けておこうと思います。

・居住時に住居の欠陥や破損があった場合 → 退居時ではなく、見つけた時点で連絡する義務がある

・ハウスクリーニングを業者に依頼するなら、住居明け渡しの時に同席してもらう

等が書いてあります。

www.srf.ch