チューリーでのこと

大学、ビザの手続きや日常のことなど。備忘録も兼ねた日記です。 カフェやレストラン開拓は苦手。お店情報はあまりありません。

100. やっと日本一時帰国(往復飛行機)

スイスに帰ってきました。
パンデミック中の日本帰国。空港・機内・入国手続きなどはいつもと全く違う様子。緊張したり、不安になったり、ホッとしたり、非日常感を存分に感じた場所でもあります。

 

いざ、日本へ出発

チェックインしたのは、水曜日の午後。空港の利用者は少なく、私たちのチェックイン・カウンターは人がいませんでした。観察していると、長距離フライトを利用する人は少ないものの、EU内など短距離フライトは結構満席に近いように思えました。ラウンジも人がいっぱいで、空いている席が少なかったですし…。

カウンターで日本へ行くのだと告げると、「入国審査の紙は用意したか、指定のアプリはあるか」など全てチェックが入ります。「日本は入国者にとても厳しい」というのはよく知られていて、チェックインと搭乗口の2回、書類のチェックをされました。

 

日本行き飛行機の中で(ここがメインw)

私たちは、プレミアムエコノミー(エコノミープラス?)のシートを予約しました。
席が広めでフットレストがあり、足が延ばせるので、久しぶりの長距離飛行機でも負担が少ない。そして隣席との間隔も少しゆとりがあるので、気持ちだけでも感染症へのストレスが減るかなと思って。

しかしながら私たちの思惑は、大きく裏切られることになりました。

というのも、この飛行機の乗客は私たち含め10人以下! そしてプレミアムエコノミーには、私たちだけだったからです。
せっかくプレミアムエコノミーを予約しましたが、乗客が10人以下となると、ちょっと話は別…。なぜならプレミアムエコノミーの席は、ひじ掛けを上げて隣り合っている席を繋げることはできないのです。エコノミークラスの真ん中4列シートなら、ひじ掛けを上げて席を繋げ、私が横になって眠れるくらいの幅を独り占めすることができるのに…。

結果、「食事と映画鑑賞はプレミアムエコノミーの席で堪能し、寝るときはエコノミークラスへ移動する」というとても贅沢な時間を過ごすことができました。

 

律儀な日本人の性格

私たち以外の乗客は、ほぼ日本人。そして全員エコノミークラスを利用していました。

運動がてら機内を散歩していると、寝ている日本人は律儀に自分の席で、座って寝ていらっしゃいました。
真ん中4席を繋げれば、横になれるのに…。

私たちが搭乗したとき、CAさんたちがみんな「今日のフライトはガラガラだから、空いてる席は好きに使っちゃって~w」と言ってくれました。乗客10人以下という特別感を、彼らが楽しんでいる様子がすごく伝わってきます。いつもよりフレンドリーで、パンデミック・ジョークなども言ってくれ、飲み物食べ物いろいろオファーしてくれました。

だから私たちは席を移動したり、ベッドスペースを確保したりして、大いに贅沢をさせてもらいました。そのかいあって、約12時間のフライト後も疲れは少なく、快適な空の旅ができたのです。自分のシートを動こうとしない日本人(私を除く)に、お行儀の良さを感じざるを得ませんでした(汗

 

ちなみに、「乗客が数人しかいないのに、フライトがなぜキャンセルにならなかったのか」。気になったので聞いてみました。
まず実際には、フライトは延期されています。フライトの1か月ほど前に、「予約された日本行きフライトは、1日延期になりました」とお知らせメール。それでも10人以下という少なさはびっくりです。

CAさん曰く、「この乗客数だと、普通はキャンセルになる。でも、今回は積み荷がたくさんあったし、帰りのフライトはビジネスクラスが満席なので、飛ぶことになった」そう。たとえ乗客が少なくとも、ビジネスクラスが満席の場合はフライトしてもメリットがあるのだとか…。
ビジネスクラスで予約してくれた人、本当に有難うございます!

 

スイスに帰るとき

羽田からスイスへ帰る日。早朝の羽田空港を利用しました。
空港内は人気がなく、とても寂しそうに見えます。ANAのカウンターだけ、少し行列ができていたかな? その他はさっぱり。

私たちのカウンターに行くと、並んでいる人はおらず、スタッフ3人がかりで対応してくれました(笑) 「目まぐるしい環境・人の洪水」というイメージが強い空港ですが、今回ばかりはのんびりとした雰囲気。列に並ぶ時間を心配しなくていいのは、とてもラッキーでした。

スイスへ帰るときは、ワクチン証明書と入国フォームの2つを用意します。カウンターでこれらを見せて、搭乗券ももらって、いざ!
羽田空港のラウンジは、結構空いていました。おいしい日本の食べ物。名残惜しいけれど、食べ納めです。機内で食べる用に、おにぎりを2つ拝借するのも忘れずに…。

 

帰りの飛行機の中で

空港の混み具合からみて、帰りの飛行機も空いているであろうと予想した私たち。
実際は…
ちょっと混んでました。

とはいっても、20人以下でしたけれど(笑) プレミアムエコノミーは、私たちだけ。そしてビジネスクラスは0人だそうです。日本行きの時と比べたら、ちょっと席が埋まっているなという感じでした。でも日本行きと同じように、寝るときはエコノミークラスへ移動して、真ん中4席を繋げてベッドスペースにすることができたので、快適快適^^

 

タイミングに救われた帰国

日本へ行くのがもう少し遅かったら、帰国ラッシュに巻き込まれていたかもしれません。もしくは、感染症が広まったことで入国が制限されていたでしょう。

意を決して向かった日本ですが、このタイミングで行けてラッキーだったと、心から思います。感染状況が刻一刻と変わるため、家族以外には「帰るよ」とは言わず、マンスリーアパートで過ごす日々。家族と過ごせた時間もわずかでした。それでも、家族に会えたりショッピングができたりと、楽しい時間だったのは間違いなく。次の帰国は目途が立ちませんが、次回までの充電はできたかなと思います。