チューリーでのこと

大学、ビザの手続きや日常のことなど。備忘録も兼ねた日記です。 カフェやレストラン開拓は苦手。お店情報はあまりありません。

82. スイスの民間健康保険 Zusatzversicherung(追加保険)を調べている

毎年秋になると、話題になることですが…。

 

スイスに住んでいる人は日本と同様に、公的な健康保険(Grundvesicherung)に入る義務があります。

違いは、スイスでは公的保険を提供する会社を自分で選べること。だから、毎年秋から冬にかけて各社のサービスや料金を自分で比較します。今の保険よりも安く、サービスがいい会社があれば、「乗り換え」の手続きをするのです。

 

 

zuerilife.hatenadiary.jp

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今までは、私は公的保険のみ加入していました。幸いなことに、大きな怪我&病気をしたことがない私は、民間会社が提供している追加保険にあまり関心がなかったんです。

でもちょっと機会があっていろいろ調べてみると、やっぱり「今」加入した方がいいと思って、Zusatzversicherungに入ることにしました。

公的保険と違ってZusatzversicherungは、タイミングによっては加入を断られる可能性が無きにしも非ず…ということなので、この年齢で健康な今のうちに入っておくのが吉。また、同世代の知り合いはみんな加入済みなので、私は遅い方でしょう。それに、最近流行りの新型ウイルスもいることですし…。

 

Zusatzversicherungの内容は、保険会社によって様々。でも、大抵は以下の内容が部分的にカバーされます。

① 入院時の費用とサポート(入院費の追加補助・個室や半個室に入れる・病室に子供用のベッド・入院期間に利用した家事代理費用)

② 公的保険が効かない代替医療(Alternativmedizin)やセラピー

③ 歯科医にかかった費用

④ 眼鏡などの購入費

 

他にも、スポーツジムの会費やお薬代、マッサージから療養地での費用を負担してくれる企業やサービスもありました。

入院や妊娠出産に関してはGrundversicherunでも事足りるようです。万が一の場合は、やはりZusatzversicherungがあれば安心ということでしょうか。私が選んだ保険会社では、健康保険に加えてオプションで事故に遭った時の補償をつけることができました。でも電話で内容を確認したところ、公的保険と内容がほぼ一緒だったため(?)、このオプションは無しにしました。

 

ここで忘れてはいけないこと。

妊娠出産の費用補償については、加入後「待機期間」「免責期間」と呼ばれる期間(Wartezeit/Karenzfrist/Karenzzeit)を過ぎてからでないと適応されません。

例えば「待機期間」が12か月の保険会社なら、加入後5か月で妊娠しても妊娠出産に関するサービスを受けることができないんです。公的保険Grundversicherungだけの適応になります。

この「待機期間」、私が調べた中の最短は9か月でした。保険加入日から365日という保険会社もあったので、チェックしておいた方がいいかも。しかも、この待期期間に関する記述はWEBに大きく記されていないので要注意です。私はホームページ上の情報だけでなく、AGBや企業のパンフレットをくまなく探してやっと見つけられました。

 

 

また、GrundversicherungとZusatzversicherungは、異なる企業でもOKです。

公的保険の方は、保険会社を乗り換えられるので、これからも毎年情報をチェックして躊躇なく変えていく予定です。Zusatzversicherungは、同じ企業で長ーく加入した方が保険制度の恩恵を受けられると思うので、よっぽどのことがない限り変更しません。だから、今回の民間保険を選ぶために毎日PCとにらめっこ。パートナーもいろいろ電話してくれたり、知り合いに口コミを聞いたりしてくれました。

 

言われなければ知らなかった制度やサービスがたくさんあって、「大人って大変だなぁ」とつくづく思いました(笑

きっと、まだ知らないサービスやお得な情報、税金対策なんかもたくさんあるんだろうな。今後の自分のためにも、このような出来事は積極的に記録していく次第です。